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おかねこ まお

Author:おかねこ まお
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『1Q84 BOOK3』 /村上春樹



「文句言うなら読むな」という声が聞こえてきそうですが、好きこのまなくとも「読むように」という圧力がかかれば、それが『不幸は皆で共有しよう』という意志によるものであっても(爆)、それじゃ読んでみなければ、と思うわけで。

というわけで、再び村上春樹地獄、もとい、罠に自ら飛び込んでみた。

一応、先に読んだ方に「30文字以内で感想を」求めたら、「あいかわらず訳分からん」とあっさり返ってきたので、きっとそういう内容なんだろうな、と覚悟を決めて、ですが(^^;


相変わらず、薄っぺらな感情の人物像に、薄っぺらな会話。そこに、薄っぺら、かつ、解き明かす気のまるで無い謎や秘密が散りばめられ。やっぱり、物語が稀薄に感じられて、全く物語世界に入り込めない。 磨り硝子の向こうで繰り広げられるドラマを、特に感情を動かすことなく、ただぼーっと眺めているだけのような。 読んでるコチラ側まで稀薄になっちゃいそうな。

ストーリーとしては、前作の終わりから始まって、あーしてこーして一応登場人物の物語が進みました、と。 多くの謎や不思議はそのまま残されてるけど、話自体は、これで終わり、でいいんですかね。 はい、お疲れさまでした~って感じ。

やっぱり、読後感想文としては、これしかない。

「で?」



なんなんですかねぇ、村上小説の良さって。

物語でなく抽象詩だと思えばいいんですかねぇ。
物語世界に溶け込もうと思っちゃいけないんですかねぇ。

えぇ、どっちもワタクシの読書傾向とは正反対。永遠に相容れない作家なのでしょう。


さて、次の不幸な輪読会員に回すか(^o^;

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2010/07/28(水) 20:47 | コメント:0 | トラックバック:0 |
長宗我部元親/近衛 龍春



本屋さんの平台に積まれていて、ひょいと手に取った1冊。どうやらそのときの新刊だったらしい。
元親公といえば、司馬遼太郎の『夏草の賦』があまりに上手に描いててその生涯に涙ぐんだくらいだから、もう今さら「その生涯を追う」なーんて二番煎じ以下にしかならんだろう、と思いつつも、ぱらっと試し読みした文章が読みやすかったので購入。

この手の歴史小説は、元になる史実も史料も限られているから、それをどう解釈し拡大しするかが作者の腕の見せどころ。まぁ、もともとの史料だって、その史料をまとめた人の主観やその時代における評価がどっさり入ってるんだし。作者が変われば、人物の描き方も史実の見方もガラリと変わるのも当然アリでございましょう。加えて、文体の違いも物語全体の雰囲気を大きく左右するモノで。

はい、なんだかとっても明るい(^^;
司馬版がとにかく鬱々と暗かったぶん、差が大きいと言いますか。まずそれだけで違和感を感じたけど、こちらのほうが表現が平易で、あちこちに現代に置き換えた説明が入っているぶん、とても読みやすい本でした。そのぶん、重厚な歴史小説を望む方々には拒絶されるかもしれませんねぇ。

というわけで、物語は元親公初陣から死没のときまで。
・元親公の弟たちの出来の良いこと!(史実) 家督争いや何か気が合わなくて、なーんて理由で、兄弟間で骨肉の争いだの謀殺だのって逸話は戦国に限らず、いつの時代でも豊富にあること。なのに、長男を当主と心に決めた弟たちの純粋な忠誠心ときたら。土佐人の心意気なのか、父である国親公の教えが良かったのか、つくづく。
・嫁取り話。正室は司馬版とは違う経緯、違う名前で呼ばれてるのが違和感だったけど、このへんの事情は史実としては断片的にしか残っていないんでしょうね。
・戦につぐ戦。謀略と武力をフルに使って、近在の大豪族を次々と…とはうまくいかず、勝ったり負けたりを繰り返しながら、徐々に勢力を広げていく土佐国。そしてついに四国全土を手中におさめた!(喜)の翌年に秀吉に攻められ敗北し、元の土佐一国に(悲)。

・以降、秀吉のもとであちこちの戦に駆り出され…最大の悲劇が。 前半の思慮深く自制的な元親公像はくるっと逆向きになり、晩年の行動は明るい文章をもってしてもあまりに暗くて陰惨で鬱。 いやぁ、知ってはいても、読んでてツライ。

多分、誰がどう描いても元親公を題材にすると、土佐一国逆戻り後の”良い事無し”が陰々滅々で、物語としては…   あと、どうしても『夏草の賦』の二番煎じって感覚がぬぐえないのが残念。


2010/06/26(土) 22:55 | コメント:2 | トラックバック:0 |
『幕末屍軍団』/菊地秀行

一時は菊地秀行が大好きで新刊が出るたびにきっちり買い揃えておりました。が、なにぶん、どれもこれも、えー、まぁ、大変似通っているものですから(汗)、最近はだんだん読まなくなりました。平たく言えば、飽きた、というのが正確な表現か(爆)。 
いえいえ、決して嫌いじゃないし、今だってファンですよぉ(^O^;。だけど、多く読めば読むほど、ねぇ。一応、新刊が出たら、手には取ってみても、になっちゃうだけで。

そんな感覚で、新刊平積みをふっと手に取ったのがこちら。



Amazon のあらすじ。
>時は幕末、どこから現れたか“ぞんびぃ”と呼ばれる「死なずの軍団」が
>江戸や京を跋扈し街を血に染める!「心の臓は動かず、熱い血潮も流れず、
>水も呑まず、物も食わず、ただ命に従い、敵を殺戮しまくる」幕府と薩長の
>雌雄を決する戦いに出現した“屍軍団”!
>戦場は阿鼻叫喚と化し、築かれた死体の山、山、山!最強最悪の生ける死人を
>操る黒幕の正体やいかに。

人気のネタ(笑)を取りそろえた作者お得意のグロでハイパーな伝奇アクション。
なにしろ、幕末をベースに、新選組+坂本龍馬+幕末志士の方々、それにゾンビをアレンジし、作者お得意の問答無用に強い方々が、ありえない謎の特殊武器等を駆使して、敵をバッサバッサ、とやっつけて、と。 ← いえ、決してけなしてるわけじゃありません。それがオモシロイんです! 
ちなみに、もう一方の作者お得意のエロは薄め仕上げとなっております(^o^;。


これ、ずーっと昔に雑誌に掲載されただけで本にならなかったもの、らしいんですよね。
って、ワタシも後書きでそれを知ったんだけど、店頭で本をぱらっと見たときに「あれ、この話知ってる、読んだことがある。なんでかな~」と確かなデジャブを感じて不思議だったのです。多分、雑誌連載時に立ち読みで(^^;一部を読んで、オモシロイという印象が残ってたんじゃないか、と。 で、せっかくの再会なので、今度はちゃんと読み通そうと、レジに持っていきました。

連載時よりも大幅に加筆修正したそうだけど、全体としては、やっぱりちょっと前の作者の書き方なので、今よりも読みやすくて好感が持てました(^o^;  いやいや、今が嫌いってわけじゃぁないんだけど、なんというかネチっこすぎて、イマイチ得意じゃないだけで… って、好きな本・好きな作者なのに言い訳が多いな、今回は(笑)

さらに言えば。
ものすっごく癖があって、相当にグロなので、万人にお勧めではありません(爆)

2010/06/07(月) 20:18 | コメント:2 | トラックバック:0 |
『山霧』/永井路子
 

平成9年(1997年)のNHK大河ドラマ「毛利元就」の原作、なんだそうです。その頃は大河ドラマを見てない時期だから、全然っ知りませんでしたが。

最近DVDで少しだけ見たら、ドラマの毛利元就(中村橋之助)とおかた(富田靖子)の配役には特に印象が無いからいいとして、杉の方(松坂慶子)が、篤姫の”幾島”とかぶるんだ、これが(^^;

閑話休題。

物語は、まだ若い毛利元就の元に”おかた(美伊)”が嫁いでくるところから亡くなるまでの約30年間の話。
後に中国の覇者と呼ばれる元就も、その頃は毛利家当主となった幼い幸松丸の後見役でしかなく、いくつかの戦でようやく名が知られ始めた程度。毛利家中も周囲の領主たちも誰が誰と手を組み、勢力を広げるか虎視眈々と狙いあい、敵味方がくるくる入れ替わり、気の抜けない情勢。特に、東の尼子氏と西の大内氏という相敵対する大領主に挟まれ、小さな毛利家は常にギリギリの外交を迫られる、という厳しい状況。そんな中で、右や左、どころか家中にまで気を使って、時に血なまぐさい策謀を積みかさね、徐々に毛利家を固めていく、そんな時代の物語です。

ふたりは政略結婚ではあるけれど、決して不幸なものではなく、仲むつまじい描写がいっぱい。心配性の元就公と、明るく楽観的な”おかた”という組み合わせがなんとも微笑ましく、どこか戦国ファミリードラマ風な描写もあったり(だからこそ、大河の原作に選ばれたのか ^^;)。
また、婚家と実家の間に挟まれてもただ嘆くだけでなく、いろいろ行動する”おかた”の姿は「政略結婚で送り込まれたかわいそうな娘」などではなく、武器をもたずとも戦人のひとり。縁戚関係にある各家の女性達もそれぞれが戦の裏で情報戦を繰り広げており、武家に生まれたら蝶よ花よなお姫さまでは、この時代を生き延びることはできなかったんだろうなぁと感じさせられました。

家を守る”おかた”からの視点が多いため、元就公の謀略や戦や文字通り血なまぐさい描写が少なめなのと、”おかた”死去までの話なので、これぞ元就公の戦、な「厳島の戦」よりもずっと前に終わっちゃうのが歴史小説初心者にはちょっと寂しい(^^;。

2010/04/16(金) 00:06 | コメント:0 | トラックバック:0 |
ヘンな間取り―思わずツッコミたくなる日本の愛すべき間取り/ヘンな間取り研究会



これって、時々見てるブログサイト”まどりましょ”に似てるなぁと思ったら、まさにそこが協力者になっていました。

本の中身は、1ページに1間取り図。
「引っ越したいなぁ」と考えて、不動産屋さんの外に貼ってある図面を見てるような気分なわけですが、どれも何かがおかしい。 おかしいといっても、図面としたは正しくても自分がそこに住むと考えてみると… こんな部屋住めるか!とか、なんとムダな造りか!とか、そういう意味での「おかしい」なのです。クイズというわけではないけど、何がどうおかしいか、想像してみるとおもしろい間取り図がそろってます(^^)。

”まどりましょ”によると、決して受けを狙って作った間取り図ではなく、立派に不動産屋さんなりで扱われている、正しい図面が元になっているんだとか。とても現実とは思えない間取りが、もしかしてもしかすると、実際にそこらに存在していたら、もっと驚きですねぇ(^O^;。

絵本のようなものですが、価格もワンコインなので軽くお薦め。
まぁネットを見られる方なら、”まどりましょ”のほうが無料だし、よりおもしろいですが(爆)


2010/03/05(金) 00:48 | コメント:2 | トラックバック:0 |
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